神戸市

【神戸】18世紀の宮中文化を体感できる「ウィーン ・オーストリアの家」

ウィーン・オーストリアの家は、オーストリアが生んだ偉大な作曲家「モーツァルト」のテーマ館。

ヨーロッパ大陸で最も美しい国「オーストリア」の歴史や文化をはじめ、18世紀代の作曲家モーツァルトに触れられるミュージアムです。

館内の優雅な展示品を交えつつ、ウィーン・オーストリアの家の見どころをご紹介します。

女帝マリア・テレジアの肖像

1階の見どころのひとつが、女帝「マリア・テレジア」の肖像や、18世紀当時の美術品。

マリア・テレジアは、神聖ローマ帝国のローマ皇帝カール6世の娘で、オーストリア女大公やハンガリー女王、神聖ローマ皇后、ボヘミア女王に在位し、女帝して知られる人物です。

館内にはクラシックのBGMが流れ、優雅な雰囲気の中、美術を鑑賞できます。

また、1階には18世紀後半の衣装も展示。ウェディングドレスや舞踏会用の衣装、農夫婦の衣装などが展示され、当時の貴族や農夫のファッション、宮廷文化を知ることができます。

100年ほど前のモーツァルトの部屋

今から100年ほど前に書かれた絵を元に再現された「モーツァルトの部屋」も見どころ。ベッドの側にはその絵も展示。

部屋の一角にはモーツァルトの肖像画や、ウィーンの少年合唱団、シェーンブルン宮殿の絵も飾られています。

オーストリア文化を感じられるチロルの部屋

こちらはチロルの部屋。チロルとは、アルプスの雄大な山々に囲まれたオーストリア・チロル地方のこと。その地で作られた伝統工芸品や民族衣装を展示しています。

モーツァルト時代のフォルテピアノ「J・A・シュタイン」

2階にはモーツァルト時代のフォルテピアノ「J・A・シュタイン」を展示。オリジナルピアノ製作者として世界的に有名な故・掘栄蔵氏に依頼して作られたものです。

モーツァルトが考案したと云われているピアノで、白鍵と黒鍵を逆にしてあるのは演奏者の指をより美しく見せるためなんだそう。

作曲家の高木東六氏や世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんが、ウィーン・オーストリアの家を訪れた際にも演奏されています。

オーストリアのお土産が買えるチョコレートショップ

ウィーン・オーストリアの家には、チョコレートショップも併設。オーストリア産のワインやコーヒー、マグカップなどを販売しています。

なかでも一番のおすすめはウィーンのインペリアルホテルから直輸入している「インペリアル・トルテ」。1873年に、K.u.K.帝室ホテル・インペリアルがオープンする際に創作されたチョコケーキです。

残念ながら私が訪れたときは品切れ中でした。写真は見本です(今後中央の紋章がパンフレットのロゴに変更される予定/商品そのものの内容は変わりません)。

オーストリア産のワインは約20種類を販売。凍結したぶどうから作るアイスワインやいちごのフルーツワインなど、日本では珍しいワインもそろっています。

開放的なガーデンテラスで休憩も

ウィーン・オーストリアの家には、ガーデンテラスも併設されています。真っ赤なテーブルとイスがおしゃれで開放的な空間です。

チョコレートショップでも販売していたオーストリア産のワインや地ビールなどを注文できますが、おすすめはインペリアル・トルテ・セット。

ウィーン直輸入なので、日本ではなかなか食べられない貴重なセットです。セットのドリンクは数種類から選べるようになっています。

注文は外にあるコーナー、またはチョコレートショップで可能です。

インペリアル・トルテは品切れ中なので、私はホイリゲ直送の生ぶどうジュース(赤)をいただきました。ワインになる前の100%搾りたてジュースで、さっぱりとした風味がおいしかったですよ。

チョコレートショップやガーデンテラスは館外にあるため、ふらりと気軽に立ち寄ることもできます。異人館巡りの休憩スポットしてもおすすめですので、ぜひお立ち寄りください。