神戸市

【神戸】スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店

日本各地にはさまざまなスターバックスのリージョナルランドマークストアがありますが、そのひとつが神戸の人気観光スポット「北野異人館エリア」にあります。

リージョナルランドマークストアとは、日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称です。訪れる人々がその地域の歴史や伝統工芸、文化、産業の素晴らしさを再発見し、その発見を通じて地域へ絆を感じられるよう、さまざまなローカルのデザインエレメントを織り込み、全国に23店舗あります。

場所は神戸三宮から北野異人館街へ向かう途中にある北野坂沿い。シティー・ループバス「北野異人館」バス停からは徒歩すぐ。

「北野物語館」という異人館に入っています。登録有形文化財にも指定されているとても貴重な歴史的建造物です。

木造2階建てコロニアル様式の洋館で、1907年(明治40年)に米国人M.J.シェー氏の住宅として建築されました。

元々は北野1丁目にありましたが、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災で大きな被害を受け、2001年(平成13年)に現在地に再建・移築。

2009年(平成21年)から「スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店」として営業しています。

建物の外観は元から白×グリーンで、スターバックスカラーと同じ色合いなのは偶然の出会いなんだそう。

店舗前には2003年1月に文化庁から登録有形文化財に指定された証と、北野物語館の歴史が展示されています。

店舗入口上部には木製の店舗ロゴデザイン。この店舗に合うように作られたオリジナルなので要チェックです。

洋風の雰囲気が残るおしゃれな店内

建物内に足を踏み入れると、まさに当時の洋館そのもの。まるで明治時代当時にタイムトリップしたかのような気分に浸れます。

広々とした空間に重厚な雰囲気が感じられるラウンジは、シックな色合いのシャンデリアがとってもおしゃれ。

ラウンジ内にある暖炉(現在は使われていません)も趣があって素敵な空間です。

ラウンジの奥に注文カウンター(バー)があります。メニューは通常のスターバックスと同じで、特に神戸北野異人館店の限定商品などはありません。

2階は異人館ならではの異国情緒が感じられる空間

カウンターで注文したら2階の部屋もぜひ訪れてみましょう。2階へは真っ赤なじゅうたんが敷き詰められた階段を上って向かいます。

階段の手すりは昔のものをそのまま使用。直線ではなく少し曲がっているのもご愛嬌。

2階には雰囲気の異なる5つの部屋があります。調度品はそれぞれの部屋に合わせて配置されているので要チェックです。

階段を登ってすぐのところにあるのがダイニング。壁一面に飾られたコーヒーに関連するアートや写真が特徴で、コーヒーを飲みながら空間からもコーヒーを感じられる部屋となっています。

ここでコーヒーを楽しみながら、ゆっくりアートを眺める時間を過ごしてみてもいいですね。

ダイニングには4人掛けのダイニングテーブルと2人掛けの席を配置。調度品の食器棚はなんと約100年前のアンティーク家具!

ダイニングの隣がリビング。「クララ」という女の子が暮らしているイメージで作られています(クララは店舗をデザインしたデザイナーさんによる仮定の〔人物〕)

たくさん積み上げられた外国語の本や女の子らしい絵が描かれた世界地図など、とてもかわいらしい雰囲気のお部屋です。

リビングの奥にあるスタディルーム。2人用の小さな丸テーブルが2つある4席だけの小さなお部屋です。

奥には調度品のソファーとタイプライターもあります。ソファーも約100年前のアンティーク家具です。

スタディルーム横にある日当たりのよい空間「サンパーラー」。2人掛けのソファー席が3つ並んています。

私が訪れたときは窓を背にしてイスが置かれていましたが、外を眺めながらコーヒータイムを楽しむこともできる人気の場所なんだそう。

ちょっとした隠れ家風のゲストルームはのんびりと過ごすのにぴったりの空間。

店内それぞれ趣が異なる6つの部屋からお好みの場所を見つけて、ぜひ優雅なカフェタイムをお過ごしください。