メリケンパークは神戸港にある公園。2017年春に神戸港の開港150周年に合わせてリニューアルされました。
フォトジェニックなオブジェやモニュメントが多く、港町らしい風景を満喫できるスポットです。今回はメリケンパークの観光スポットをご紹介します。
巨大な鯉のオブジェ「フィッシュダンス」

メリケンパークの最寄り駅はJR元町駅(西口)。徒歩15分ほど歩くとメリケンパークの入口が見えてきます。

そのすぐ近くにあるのが巨大な鯉のオブジェ「フィッシュダンス」です。
ちなみに隣りにあるのは「FISH IN THE FOREST~tooth tooth × そら植物園~」。ガーデン空間が魅力的な自然派カフェレストランです。


フィッシュダンスは、1987年に神戸港開港120年を記念して、世界的建築家フランク・ゲーリー氏設計のもと制作されました。「海に来い(鯉)、神戸に来い(鯉)」というメッセージも込められているとか。
サンタ・マリア建造と航海の記録

メリケン波止場方面に進むと、復元帆船「サンタ・マリア建造と航海の記録」として、同船の望楼とアンカーが保存されています。

コロンブスが新大陸へ到達して500年目の1992年、スペイン政府が設置したコロンブス500年記念委員会により、コロンブスが夢に描いていた「黄金の国ジパング」への到達を実現させるという、壮大な航海の企画を日本でも取り組むことに。
その後、復元帆船「サンタ・マリア」がスペイン~日本の神戸港までの大航海を成し遂げた記録です。興味がある方はぜひ読んでみてください。
神戸港震災メモリアルパーク

神戸港震災メモリアルパークは、メリケン波止場沿いにある常時無料で開放されている屋外型見学施設です。
阪神淡路大震災復興の一助として、平成7・8年度モーターボート競争関係者の協力により、特別競走を実施。その結果、総額71億円の支援資金が拠出され、50余件の震災復興事業への支援が行われました。
神戸港震災メモリアルパークも、この震災復興支援事業の1つとして作られたそうです。

1995年1月17日に起きた兵庫県南部地震では、死傷者数40,071人/被害棟数247,486棟/被災世帯数444,900という前代未聞の膨大な被害を受けました(平成8年12月時点)。
神戸港震災メモリアルパークでは、メリケン波止場の一部を被災したままの状態で保存。神戸港の被災状況や復興の過程を中心に、大震災の教訓と港の重要性や、港の復旧・復興に努めた様子を未来に伝えることを目的としているそうです。

兵庫県南部地震が起きる前の1994年以前に撮影した写真や、

神戸港の被災状況の写真を見ることもできます。

神戸港震災メモリアルパーク沿いのメリケン波止場。一見、普通の風景にも見えますが…、

近づいて覗き込むと、兵庫県南部地震で被災したままの状態で保存されているのが分かります。改めて、阪神淡路大震災による被害の大きさを考えさせられる場所です。